Seminar/Column

セミナー/コラム

整形外科 Cadaver Workshop in Chiba <Spine> OLIF

Advanced CAL course

更新日 2017.5.5

平成29年4月9日 開催

平成17年卒
稲毛一秀

平成29年4月9日,千葉大学Clinical anatomy lab(CAL)にて,新鮮凍結屍体(キャダバー)を用いてのOLIF(Oblique lateral interbody fusion)に関するトレーニングセミナーが開催されました.
 OLIFは重度の変性側弯症に対する手術として海外では豊富な実績があります.しかし日本ではまだ一部の専門病院でのみ行われている先進的な術式です.
 今回,OLIFアプローチ手術手技に関して,通常では行えない細かい解剖の確認をしながらの実習であり,実臨床に大きく役立つことが期待されるものとなりました.
 最後になりましたが,セミナーの趣旨にご賛同のうえ全面的にご協力いただきました白菊会の関係者の方々には心より御礼申し上げます.

 

 

参加者の声

平成22年卒
宮本 卓弥

 平成29年4月9日,千葉大学clinical anatomy lab(CAL)にて開催されたOLIFセミナーに参加いたしました.
 低侵襲前方固定術であるOLIF(Oblique lateral interbody fusion)について,エキスパートの先生方から講義をしていただいた後に,実際に手術で使用する器械を用いての実習を行いました.OLIFは小皮切での低侵襲手技がコンセプトであり,その分安全に遂行するためには解剖を熟知していることが求められますが,今回の実習では実際の手術の流れに沿ってケージ挿入操作まで行った後に,術野を大きく展開して神経血管組織や尿管との位置関係を丁寧に確認することができました.実臨床での視野と,全体を把握できる広い視野とを比較しながら,合併症を起こさないための生の知識を共有することができ,まさにcadaver workshopでしか得られない貴重な経験となりました.
 このような機会を与えていただいた講師の先生方,鈴木崇根先生を始めとするCALスタッフの先生方,CALの趣旨に同意し賛同して頂いた白菊会会員の方々に,心より御礼申し上げます.

平成25年卒
海村 朋孝

 平成29年4月9日に千葉大学整形外科,OLIFセミナーのキャダバーワークショップに参加致しましたので報告申し上げます.
 朝の講義に始まり,夕方までワークショップにて正常解剖の確認や,実際の手術手技など貴重な経験をさせていただきました.

 キャダバーによる手術経験を通じ,近年メジャーになってきている腰椎の前方アプローチ,特にOblique lateral interbody
fusion(OLIF)法の基本手術手技に関して学ばせていただきました.座学ではわからないことはもちろん,実際の臨床,手術では確認できない解剖構造,器具の取り扱いなど大変勉強になる1日でしたが,さらに学びたいという意欲が掻き立てられました.今回得た経験・知識をしっかり明日からの臨床に生かすように精進していきます.
 また,このような機会を与えて頂いた講師の先生方,CALスタッフの先生方,並びに医学教育のため献体くださった白菊会会員の皆様に,この場をお借りして深く御礼申し上げます.