Seminar/Column

セミナー/コラム

整形外科 Cadaver Workshop in Chiba <Knee>

Advanced CAL course

更新日 2017.7.19

平成29年7月15日 開催

千葉大学整形外科 スポーツ膝関節グループ
赤木 龍一郎

 平成29年7月15日、千葉大学Clinical Anatomy Lab (CAL)にて整形外科Cadaver Workshop in Chiba<Knee> ~Advanced Course~を開催いたしました。本コースはスポーツ整形外科医を志す若手整形外科医にスポーツ外傷として多くみられる前十字靭帯(ACL)断裂や半月板損傷の手術方法の習得と、安全な手術に欠かせない膝周辺の解剖を理解してもらうことを目的としました。千葉大学予防医学センターの佐粧教授と関連病院で日々関節鏡による治療を行っている3名の整形外科医に指導者としてお招きし、実際の手術で用いる道具を揃えて関節鏡視下ACL再建術および様々な方法での半月板縫合について実習を行いました。

 今回はさらに手術部から若手看護師も見学と手術器械の取扱いを習得するために参加したほか、リハビリテーション部からもPTが見学で参加するなど、非常に多くの参加者で充実した実習となりました。参加者からはすぐにでも臨床で活用できる有益な学習ができたとの声をいただき、医療の質の向上に少しでも貢献できたのではと喜ばしく思います。この様な大変有意義なワークショップを開催できたことに献体いただいた方、白菊会の皆様およびCAL運営スタッフの皆様に心より感謝申し上げます。

 

参加者の声

平成22年卒 スポーツグループ
貞升 彩

 平成29年7月15日(土)、千葉大学医学部Clinical Anatomy Lab (CAL)にて整形外科 Cadaver Workshop in Chiba <Knee> ~Advanced Course~ が開催されました。大学のメンバーの他に、手術室看護師さん、リハビリスタッフ、外部から講師の先生方など、早朝から大勢集まりセミナーは行われました。

 

 CAL設立までの経緯、献体を解剖させていただくにあたっての心構えや注意点についてなどの授業を環境生命医学の鈴木崇根先生より受けた後、セミナーは開始となりました。

 

 講師の先生方ご指導の下、関節鏡下膝関節ACL再建術、半月板縫合術を勉強させていただきました。手術後には普段はなかなか確認することができないような膝関節の正常解剖も学ばせて頂くことができ、正確で安全な手術に必要な知識を得ることが出来ました。

 

 使用する関節鏡の器械も通常の手術とほとんど変わりなく、非常に整った環境で丸一日過ごすことができ、準備やご指導に関わったすべての皆様、そして日頃よりCALの運営と維持にご尽力いただいております鈴木崇根先生に感謝申し上げます。

 

 最後になりますが、CALの理念をご理解頂き御献体頂きました白菊会の皆様にこの場をお借りして深謝致します。有難うございます。日々の診療に必ず還元致します。

千葉大学医学部附属病院 手術部看護師
多田 祐二

 今回のCadaver Workshopには手術室看護師6名が参加させていただきました。6名のうち3名は直接介助未経験の看護師で構成させており、緊張と不安が混じる中でのセミナーとなりましたが、参加された先生方の講義や手術器械業者による器械取り扱い方法の説明など、普段の手術中では聞くことのできなかった数多くの学びを教えていただく事ができました。

 中でもWorkshopを実施する前に行われた鈴木先生の献体に関する講義は非常に興味深く、献体・解剖において数多くの法律が関わっていた事や教育の意義などを再認識する事ができました。このような貴重な機会にお声掛けいただきました整形外科の先生方、献体くださった白菊会会員のみなさまには心から御礼申し上げます。

千葉大学医学部附属病院 リハビリテーション部 理学療法士
霜田 晃佑

 平成29年7月15日、千葉大学において開催されました、千葉大学整形外科Cadaver Workshop ~Knee Advanced Course~に参加させて頂きましたので、以下に報告させて頂きます。当日は、鈴木崇根先生から献体についての御講義を頂いた後、黙祷と共にWorkshopが始まりました。今回は、ACL再建術の一連の流れから、半月板縫合、更には膝関節周囲の解剖を見学させて頂きました。いずれも大変勉強になる内容ばかりで、特にACL再建術における、ST・G腱の採取、グラフトの作成、再建靭帯の固定が大変興味深い場面でした。当部ではACL再建術直後のリハビリを担当させて頂いておりますが、以前患者様から「なぜこんなに腫れるのか、痛いのか」と質問され返答に苦慮する場面がありました。今回の見学を通し、膝のどの部位にどういった処置が施されたのかが理解でき、術後の腫脹や疼痛の理由を、より明確な言葉で患者様に説明することができるものと考えます。また、再建靭帯への負荷のかかり方やルーズニングなど、実際に眼の前で確認することができ、リスク管理の観点からも、術後の膝関節の動かし方を改めて見つめ直すことができました。この経験を活かし、今後も日々精進していきたいと考えます。今回このような貴重な機会を与えて頂きました、大鳥精司教授、鈴木崇根先生、佐粧先生・赤木先生をはじめとする膝関節外科グループの先生方、そして何より医学の発展のため御献体頂いた白菊会の皆様方に心より感謝申し上げます。