Seminar/Column

セミナー/コラム

整形外科 Cadaver Workshop in Chiba <Hip & Pelvic>

Basic CAL course

更新日 2017.11.6

平成29年10月29日 開催

千葉大学整形外科 講師
中村 順一

 平成29年10月29日,シニアレジデントを対象とした整形外科 Cadaver Workshop <Hip & Pelvic> ~Basic~が千葉大学clinical anatomy lab(CAL)にて開催されました。今回は東千葉メディカルセンター中嶋隆行先生に骨盤解剖骨盤輪損傷と寛骨臼骨折について、千葉大学萩原茂生先生に人工骨頭挿入術のための股関節解剖について、ご指導いただきました。携帯型下肢牽引手術台~As You Walk~LECUREを使った仰臥位前方アプローチによる人工股関節全置換術の手術手技についても習得することができ、シニアレジデントのみならず参加した医師全員にとって非常に有意義な機会となりました。このような貴重な機会を与えてくださり、御協力いただいた白菊会の方々、また、主催頂いたNPO 法人 千葉医師研修支援ネットワーク事務局の方々に厚く御礼申し上げます。

 

 

参加者の声

整形外科シニアレジデント
奥山 晃平

 この度Cadaver Workshop in Chiba <Hip & Pelvic>に参加させていただきました。

 普段、教科書や指導医の先生方が行う手術手技から多くのことを学び、それを自身の手術手技に反映させ日々どのようにすれば、安全でかつ迅速な手術を行えるのか模索しています。しかし、教科書や見聞きだけではどうしても解剖学上鮮明に理解できない領域があり、それをWorkshopを通して実際にご遺体に向かい指導医の先生方から時間をかけて一つ一つご指導を受けることで、より鮮明に理解することができました。心より感謝申し上げます。また、ご遺体と向かい合い実際にやらせていただくことで、自身の医療を必ず医療社会へ還元・貢献しなければならないことを改めて認識させられました。今回の経験を忘れることなく、明日からも研鑽していきたいと思います。

 最後になりましたが、ご献体してくださった方々、ご遺族の方にこの場を借りて、深く感謝を申し上げます。

平成27年卒
伊藤 竜

 平成29年10月29日に千葉大学Clinical Anatomy Lab(CAL)で開催されました整形外科Cadaver Workshop in Chiba <Hip&Pelvic>に参加しました。

 今回はHand&Elbow、Spine、Knee、Shoulder&Elbowに引き続き5回目のCadaverであり、今回も多くの後期研修医や初期研修医が参加しました。千葉大学病院整形外科Hipグループの先生方と現在東千葉メディカルセンターでご活躍されている中嶋隆行先生にご指導をいただきました。

 実習は骨盤グループと股関節グループに分かれて行われ、骨盤骨折を想定した創外固定や観血的整復固定、THAなどを勉強させていただきました。展開の仕方や重要な血管、神経、靭帯や筋肉の走行を確認でき、教科書ではイメージが付きにくかった解剖学を学ばせていただきました。実習全体を通して、手術の難しさを改めて認識させていただき、この経験をこれからの臨床に活かしていきたいと思います。

 最後に、このような有意義なCadaverを経験させていただいたことに、ご献体いただいた方、そのご遺族の方々、白菊会の方々、CAL運営の方々に心より感謝申し上げます。