第24回日本脊椎・脊髄神経手術手技学会 Best Presentation賞を頂いて

更新日 2017.10.7

習志野第一病院
木下 知明 H2卒

第24回日本脊椎・脊髄神経手術手技学会 Best Presentation賞を頂いて

「経腸骨アプローチによる腰椎側方椎体間固定術の手術手技」

 

 平成29年9月22~23日、新潟朱鷺メッセで行われた第24回日本脊椎・脊髄神経手術手技学会において、「経腸骨アプローチによる腰椎側方椎体間固定術(LLIF)の手術術式」のビデオプレゼンテーションを行い、幸運にもBest Presentation賞を頂きました。大鳥教授、三橋稔先生をはじめ、同門の多くの先生方のご支援のおかげと、心から感謝いたしております。

 日本脊椎・脊髄神経手術手技学会は、整形外科医と脳神経外科医の交流があるのが特色で、普段目にしない知識や考え方に接することができるため、それが興味深く、これまで参加させて頂いていました。 

 私自身は、LLIFを行う際、ケージ内に自家腸骨を詰めており、「腸骨から採骨するなら、そこから進入してしまうのが合理的」と思い、このアプローチでの手術を始めました。当教室の伝統的お家芸であるALIFを行い続けていましたのも、今回の一助になったのかもしれません。

 このアプローチは、通常の腸骨内板からの採骨操作の延長でそのまま後腹膜腔に到達するというものです。このウィンドウからの操作が困難な、より上位の椎間に対しては、その頭側にもう一つのウィンドウを作成します。長所としては、①腹斜筋群を付着部でまとめて腸骨稜から切離してしまうため、手技が簡単で早い、②腸骨稜が高い症例においても、腸骨稜を削除することにより、目標椎間の垂直視野下での展開が可能になる、③XLIFにもOLIFにも利用可能、などが挙げられます。欠点としては、①採骨部痛の可能性、②出血量が増える可能性、などが考えられます。

 腸骨から採骨を行うことが前提のため賛否あると思いますが、腸骨稜が高く変成の強いL4-5椎間板にLLIFを行う場合には、このアプローチの利用価値は高いと感じています。もし行って頂く機会がございましたら、是非ご意見を伺わせて頂ければ幸いです。