この度、三井住友海上福祉財団の研究助成に「神経微細構造および機能画像による脊髄損傷患者の評価：新たなイメージングバイオマーカーの創出」」を採択いただきました。平成30年11月21日に都内の住友会館で贈呈式がありました。財団関係者のみなさまに心より御礼申し上げます。

　本研究は、拡散テンソル画像（DTI）によって脊髄の組織学的な所見を評価し、脊髄の機能MRI（ｆMRI）によって脊髄の神経活動の評価を行うことで新しい脊髄損傷のイメージングバイオマーカーの確立を目指すものです。特に脊髄のｆMRIは対象が小さい脊髄であることからこれまで実現が非常に困難とされており、先行研究が非常に少ない状況です。しかし本検査法が確立されれば非侵襲的に脊髄の神経活動を評価できる有用な手法となると考えられます。

　今回の助成にあたり、いつも温かいご指導を戴いております、大鳥教授、古矢先生、筑波大学整形外科の山崎教授、國府田先生、放射線部の桝田技師長、松本様、ならびに同門の先生方に心から感謝申し上げます。今後ともご指導ご鞭撻の程宜しくお願い申し上げます。