千葉PHICIS(Pre-Hospital Immediate Care In Sport)Level2コースが開催されました

更新日 2019.1.16

 

参加者の声

今回、2019113/14日と2日間にわたってPHICISを受講し大変勉強になりました。

座学での講義だけではなく、仮想の傷病者を相手に体を動かすこともしたため、とても面白く興味深いものでした。

私はスポーツドクターに憧れて医師を目指し、千葉大学整形外科に入局しました。入局後から関東大学サッカーや高校サッカー選手権の会場ドクター、高校ボクシングのリングドクターなどを経験しました。ただ、正直なところ傷病者が出た場合の正確な対処法などは把握仕切れていない部分もありました。

このような状況の中で今回PHICISの存在を知り、是非、受講したいと思い応募させて頂きました。当初、メールにて日本語ではなく英語のマニュアルが送付され、e-learningも全て英語であったことから大変なコースに応募してしまったと後悔した部分もありました。ただ、読んでいく内に自分の知らない対処法や治療法が明記されており、さらに救急時の対応も細かく記載してあり、本当に勉強になりました。

講義の内容もとてもわかりやすく、インストラクターの先生方もとても優しくご指導していただき、私個人的にはかなりの自己成長につながったと思います。

今後はPHICISで培った知識を還元すべく、スポーツ医療の場に積極的に参加していきたいと思います。そして折角、培った知識・技術を忘れないためにも反復して勉強していきたいと思います。私は主にサッカーの会場ドクターをすることが多いのですが、ラグビーや野球、空手といったサッカー以外のスポーツの場にも参加してみたいと思います。

この度はこのような素晴らしい機会を与えて下さり、大変感謝しています。スポーツ医療の発展のために少しでも貢献できるように頑張っていきたいと思います。

千葉大学整形外科 平成28年卒

中嶋 啓文

 

今回Pre Hospital Immediate Care in Sport courseを受講しました。

この講習はEngland Rugby協会とEdinburgh大学が中心となり世界に広めているコースになります。日本では現在までにコース受講者は200人程度、千葉県での開催は今回が初とのことで参加させていただきました。私が整形外科を志したきっかけの一つに小学校から続けているサッカーがあり、スポーツに携わっていきたいと考えているため、今回のコース開催の知らせを受け、すぐに申し込ませていただきました。

いままで医師としてサッカー、ラグビー、ボクシングに関わらせていただいた経験がありますが、現場における明確なプロトコールはなく、現場ではできることを手探りで診療していたのが現状でした。

スポーツ現場における重症外傷の初期診療に当たったことはありませんでしたが、今回のプログラムでは頚髄損傷や頭部外傷を含む重症外傷を念頭にSABCDEの順に評価と対処を行うことを学び、あらゆるスポーツの外傷時に有用だと確信し、大変勉強になりました。

今後もスポーツ現場に携わっていき、実戦で生かせていければと思っております。

今回このような貴重な講習を開催してくださった、大鳥教授、山田先生、山口先生並びにfacultyの先生方、また受講者の先生方に大変感謝しております。ありがとうございました。

平成28年卒 

林 伸晃

 

入局1年目に様々なスポーツの会場ドクターとして働く機会があり、その時に医療資源の乏しい環境でどう診療すれば良いのか、疑問に思っていました。そんな時、ちばPHICISが開催されると知り、すぐに受講を決めました。基本的な内容はJPTECJATECに似て、ABCDEアプローチが重要なポイントではあるのですが、スポーツ現場では出来ることが限られているので治療、というよりは評価と診断がメインです。慌ててしまう現場で、いかに冷静に素早く効率的に評価を進めていくには、PHICISのようなシステマティックなアプローチは大変有用だと思いました。ドクターだけでなく、スポーツに関わる医療スタッフは誰でも受講出来ますし、全員がPHICISの考え方を共有出来れば、さらにスムーズに診療が進められるのではないかと思います。今回のコースの受講者は整形外科医が多かったですが、救急医や脳神経外科医、トレーナーの方など様々な専門家が参加しており、お互いの交流も楽しむことができました。PHICISは日本ではまだ数回しか開催されておらず、存在を知らない人も多いコースかと思いますが、非常に実用的で楽しみながら勉強することができました。来年はラグビーワールドカップ、再来年は東京オリンピックも有りますので、興味のある方は是非受講してみてほしいと思いました。

最後になりますが、今回このようなセミナーの開催に尽力してくださった大鳥教授をはじめ、スタッフの方全員に感謝したいと思います。またいつか千葉大学でPHICISが開催される日を心待ちにしています。

 平成28年卒

布目 愛紗