2019年度猪之鼻奨学会研究助成に採択されました

更新日 2019.7.10

千葉県がんセンター(H24年卒)

木下 英幸

 

この度、2019年度猪之鼻奨学会研究助成に「骨肉腫の肺転移分子機構の解明と新規治療薬の探索」が採択されましたのでご報告させていただきます。

 

昨年度より千葉県がんセンターに勤務させていただき、臨床とともに基礎研究・臨床研究を開始しました。現在は臨床の傍ら、骨肉腫の研究をin vitroおよびin vivoにて進めております。基礎研究に関しては骨肉腫などの肉腫も含めて、臨床での様々な疑問点を基礎の観点から解明したいと、様々な発想が生まれております。また大学院時代にはサルコペニアを研究しておりましたので、基礎および臨床研究において、「がんとサルコペニア」の関係についても研究したいと考えております。万が一、若い先生方で千葉県がんセンターにて我々と共に研究したいと考えている先生がいらっしゃいましたら、何卒よろしくお願い申し上げます。

 

  最後になりますが、助成金を決定していただきました猪之鼻奨学会の方々に心より感謝申し上げます。また、日頃よりご指導いただいております千葉県がんセンターの石井先生、米本先生、鴨田先生、萩原先生、塚西先生に改めましてこの場をお借りしてお礼を申し上げます。今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

 

 

 

 

千葉大学医学部附属病院(H18年卒)

牧 聡

 

この度、2019年度猪之鼻奨学会研究助成に「人工知能を用いた整形外科疾患画像の自動診断ツール」が採択されましたのでご報告させていただきます。

 

近年、深層学習の登場によって第3次人工知能ブームが起こっています。深層学習は画像との相性がよく、医用画像分野において非常に有用であり、広く適用され始めていますが、整形外科領域での深層学習の適用に関する報告は現在のところほとんどありません。

 

整形外科領域では感染性、腫瘍性、外傷性疾患の診断の遅れや見逃しはその後の経過に悪影響を及ぼし、時に訴訟問題にも繋がるため注意が必要です。しかし専門医へのアクセスが限られた地方の病院や、当直中の整形外科医以外の医師にとっては理想的な対応が困難な事も多いのが現状です。

 

人工知能を用いた整形外科疾患画像の自動診断ツールが経験豊富な整形外科医または放射線科医に匹敵する診断精度を有することができれば、多くの臨床医にとって非常に有益であると考え、本研究を行なっています。

 

最後に日頃よりご指導いただいております大鳥教授、古矢先生、本研究に協力いただいている先生方にこの場をお借りして深く御礼申し上げます。