第46回日本股関節学会 優秀ポスター賞 受賞記

更新日 2019.10.29

H21年卒
吉野 謙輔

 2019年10月25-26日に宮崎・シーガイアコンベンションセンターで開催された第46回日本股関節学会学術集会において、優秀ポスター賞を受賞しましたのでご報告いたします。

 発表の内容は「大腿神経と寛骨臼縁との距離からみた寛骨臼前方危険域 −屍体を用いた解剖学的検討−」で、近年注目されている人工股関節置換術術後の大腿神経麻痺発症の原因究明と予防方策策定のため、股関節周囲の大腿神経に関する解剖学的な検討を行った研究です。以前から評判の良かった内容でしたので、もしかしたらと思ってはいたのですが、このような形で認められたことに対して大変嬉しく思っております。

 今回受賞して最も印象的だったことは、学会場でお会いする千葉大学整形外科の同門の先生方にお祝いのお言葉や労いのご挨拶を数多く頂けたことです。まるで自分のことの様に喜んで下さった中村順一先生や中嶋隆行先生、宮本周一先生を見て、千葉大学整形外科リウマチ股関節グループの繋がりを強く感じました。今後はこの研究結果を元に実臨床に則した大腿神経麻痺に関するさらなる研究を推進していきたいと考えております。

 本研究は決して自分一人の力だけでは遂行できなかったものです。日頃よりご指導いただいております大鳥先生、中村先生、萩原先生、研究にご協力頂いた環境生命医学講座の鈴木崇根先生、鈴木都先生、剖出を手伝ってくれた大学院生と当時新医局員だった先生方、統計に関して度重なる解析とご相談に快く応じて下さった生物統計教室の川崎洋平先生、拝野克行様、そして本研究を含め医学の発展のために献体して下さった千葉白菊会の皆様に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。