千葉大附属病院のスポーツメディクスセンターが「新型コロナウイルスから体 育・スポーツを安全に再開するためのガイドライン」を作成しました

更新日 2020.6.8

千葉大学医学部附属病院のスポーツメディクスセンター(センター長:大鳥精司教授)及び一般社団法 人千葉県アスレティックトレーナー協議会は、新型コロナウイルス感染症 の流行に対する緊急事態宣言解除から、千葉県でも徐々に分散登校が始まっている学校現場におい て、何を指標に運動再開して良いかわからないという声を受け、「新型コロナウイルスから体 育・スポーツを安全に再開するためのガイドライン」を作成しました。今後、千葉県教育庁教育振 興部体育課より千葉県内全ての県立学校および市町村教育委員会に配信されます。

 

■ガイドライン作成のコンセプト

・各競技団体や行政組織が公表しているガイドラインと大きく食い違わないこと

・分散登校の規模(学級の半分=およそ20人)など考慮しつつ学校現場で運用しやすいこと

 

■ガイドラインの運用方法

・ステップ1~3を登校開始のタイミングから、2~3週間ごとに期間を分ける

・ステップ1~3を通じた共通注意事項の設定

・「間隔」「人数」「運動強度」「週内の回数」「接触」について、ステップ毎に基準を設定

 

当科の赤木龍一郎医師が中心となって本ガイドラインの策定しました。

 

競技スポーツやスポーツイベント等に関するガイドラインは諸機 関から発信されてはいます。しかし、緊急事態宣言が解除され、分 散登校が開始されたタイミングで行動する基準がないまま困ってい る学校体育こそ、現場の先生が運用しやすい形でのガイドラインが 必要です。特に活動自粛により低下した心身を元気にするために 「体育」は重要な役割となります。

引き続き、千葉大学病院スポーツメディクスセンターと千葉県アスレティックトレーナー協議会は 協力して情報を集約していきます。最新の流行状況を考慮しつつ、渉猟し得た範囲で出されている提 言などを土台としてある程度の妥当性を提示し、現場で運用しやすいサポートを目指していきます。