衝撃波外来

体外衝撃波療法(Extracorporeal Shock Wave Therapy)とは

 体外で発生させた衝撃波を患部に照射する整形外科では新しい治療法で、当院では2009年1月より毎週水曜日午後1時より外来を行っています。
 体外衝撃波療法は、泌尿器科の尿路結石破砕治療としては普及していますが、整形外科領域でも多くの疼痛性疾患の除痛を目的とした治療に用いられています。欧米ではスポーツ選手を中心に、低侵襲で安全かつ有効な治療として使用されており、一回の治療時間は約30分程度で行え、患者さんは座位または診察台に寝たままの姿勢で行えるため負担がありません。

適応疾患

 主な対象疾患は難治性の腱付着部炎です。石灰沈着性腱板炎、上腕骨外上顆炎(テニス肘)、上腕骨内上顆炎(ゴルフ肘)、ジャンパー膝、アキレス腱付着部炎、足底腱膜炎等です。その他偽関節に対して高エネルギーの照射を行うことにより骨癒合が得られた症例もあり、こちらも有効性が報告されています。

落合 信靖 助教
  • 日本整形外科学会専門医
山﨑 博範 医師
  • 日本整形外科学会専門医
佐々木 裕 医師
  • 日本整形外科学会専門医
山口 毅 医師
  • 日本整形外科学会専門医
木島 丈博 医師
  • 日本整形外科学会専門医

診察時間

水曜日 午後

お問い合わせ

 足底腱膜炎、アキレス腱付着部炎、ジャンパー膝等の下肢疾患の患者さんで衝撃波治療をご希望の方は、足の外科外来(火曜午後)を先に受診して頂きますので受診する前に下記にご連絡をしてから受診して下さるようお願い致します。
千葉大学医学部附属病院 整形外科外来
TEL : 043-222-7171(代表)




疾患説明

1.石灰沈着性腱板炎
 夜間に突然生じる激烈な肩関節の疼痛で始まる事が多いです。40~50歳代の女性に多く認められ、発症後1~4週の急性期、発症後1~6ヵ月の亜急性期、6ヵ月以上続く慢性期に分かれます。肩腱板内に沈着したリン酸カルシウム結晶によって急性の炎症が生じ、肩の疼痛・運動制限を引き起こします。この石灰は、当初は濃厚なミルク状で、時がたつにつれ、練り歯磨き状、石膏(せっこう)状へと硬く変化していき、石灰が膨らんでくると痛みが増していきます。急性期では腱板から滑液包内に破れ出る時に激痛となります。亜急性型、慢性型では、石灰沈着が石膏状に固くなり、時々強い痛みが再発することもあります。硬く膨らんだ石灰が肩の運動時に周囲と接触し、炎症が消失せず痛みが続く場合、石灰が消失しない限り肩の運動障害、痛みが持続するため体外衝撃波照射を行います。当院では、これまでに約80%の症例で石灰消失または縮小がみられております
衝撃波照射前 照射翌日 照射3週後
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2. 上腕骨外上顆炎(テニス肘)
 物をつかんで持ち上げる動作やタオルをしぼる動作をする時に、肘の外側から前腕にかけて痛みが出現します。多くの場合、安静時の痛みはありません。中年以降のテニス愛好家に生じやすいのでテニス肘と呼ばれており、一般的には、年齢とともに肘の腱が傷み発症します。病態や原因については十分には解明されていませんが、主に短橈側手根伸筋の起始部が肘外側で障害されて生じると考えられています。 この短橈側手根伸筋は手首(手関節)を伸ばす働きをしています。まずは保存療法(ストレッチ、湿布や外用薬、注射、バンド装着等)を行い、保存療法が無効な場合には、体外衝撃波照射を行います。当院では、これまでに80%の症例で疼痛消失または軽減がみられております
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 その他に膝蓋腱付着部に痛みを生じるジャンパー膝、足底の足底腱膜に痛みが生じる足底腱膜炎、アキレス腱の踵骨付着部等に痛みが生じるアキレス腱付着部炎等や骨折後の偽関節に照射を行い良好な成績が得られております。