千葉大学整形外科

更新日:2016/02/04(Thu)

千葉スポーツドクターリレーコラム

第11回

2015フェンシングアジア選手権大会に帯同して

千葉メディカルセンター 整形外科
日本オリンピック委員会強化スタッフ
山﨑博範
 千葉メディカルセンター整形外科(スポーツ整形外科、肩・肘外科)の山﨑博範です。今回私は2015年6月にシンガポールで開催された、フェンシングアジア選手権大会に帯同させて頂きましたので、その内容をご紹介致します。まず、フェンシングはなじみがない方も多いかもしれませんが、「フルーレ」「エペ」「サーブル」の3種目があり、男女別、個人戦・団体戦の12種目があり、オリンピック競技大会では合計10種目が行われています。とてもスピーディーで迫力があるスポーツです。
 帯同業務について、まずは大会前の参加選手のメディカルチェック、持病の確認、持参薬の選別等があります。試合中の大事な仕事としては、試合中に外傷が発生した際、10分間のINJURY TIMEというテーピングなどの処置を行う時間があります。トレーナーと協力して応急処置にあたります。フェンシング競技特性のあるスポーツ外傷としては、足関節捻挫や大腿部肉離れ等があげられます。また、試合後、メダルを獲得した選手に対し、ドーピング検査が行われることがあります。選手に付き添い、ドーピング検査が円滑に行われるようにサポートします。試合後は外傷や体調のチェックを行い、宿泊先のホテルでは1室をメディカルルームとし、トレーナーによるケアやドクターによる診察を行ったりしています。故障を抱えている選手も多く、試合数も多いため日々のケアが重要になってきます。選手の怪我や体調に関して、トレーナーと常に情報共有しています。
 今回のアジア大会では日本チームは10個のメダルを獲得しました。勝利の喜び、感動はふだんの日常業務では味わえない格別のものでした。選手の熱い姿勢を見て、自分にも何か少しでも役に立てることがあれば選手の力になってあげたい、そういう気持ちになりました。
 もともと私は小さい頃から野球をしており、それがきっかけでスポーツドクターを目指していました。競技に関係なくトップアスリートからも信頼され、頼られる、そういうドクターを目指して日々精進しています。私もまだまだ経験不足で勉強中ですが、2016年リオデジャネイロ、2020年東京オリンピックに向けてトップアスリート達が活躍するのを少しでもサポートできたらと思い、スポーツドクターとしての仕事をしております。
 最後になりましたが、このような貴重な経験をさせていただけるのも勤務している病院、先輩方の理解があってこそで、全日本チームドクター経験の豊富な千葉メディカルセンターの森川先生、藤田先生をはじめ、スタッフ皆さんにサポートして頂いていることに、この場を借りて深く感謝申し上げたいと思います。

図1
 
図2
2015フェンシングアジア大会にて(@シンガポール)

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