千葉大学整形外科

更新日:2016/08/08(Mon)

千葉スポーツドクターリレーコラム

第17回

空手道競技におけるスポーツドクターとしての役割

千葉市立青葉病院 整形外科
松山 善之

 千葉市立青葉病院に勤務しております、平成22年卒 松山 善之と申します。今回、私は競技者や指導者として携わっている空手道競技と、その競技におけるスポーツドクターとしての活動を紹介させていただきたいと思います。

 空手道競技は、形と組手という大きく2つの競技種目に分かれております。形競技は攻防を表現した技を1人で演武することで優劣を競います。また、組手競技は、実際に相手と技の攻防を行うことで技に対する得点が与えられ、その総得点を競います。
 組手競技で繰り出される突きや蹴りは正確な距離でコントロールされた技であれば得点となりますが、誤って強くコンタクトした場合や危険な投げ技があった場合には競技中に選手が負傷することがあります。

 空手道競技の競技レベルは様々で、ナショナルレベルから地区大会まで、参加者も子供から学生、成人、シニアまでと多くの大会が行われています。一般的に(財)全日本空手道連盟の競技規定に基づいて競技は行われており、競技規定には大会ドクターの役割も記載されています。主に大会ドクターは、競技中に発生した負傷者に対する応急手当と競技続行の可否の判断を行うことが求められます。

 負傷は鼻出血や打撲・捻挫などが最も多い印象ですが、中には骨折、脱臼、脳震盪などを起こす場合もあり、限られた時間と空間で選手の安全と競技続行の可否を判断します。続行が不可能な場合は救急搬送が必要となることもあります。大会ドクターの判断により負傷した選手が更なる危険にさらされることや、選手やチームの成績にも影響を与えるため厳格な判断が必要となります。

 私自身は今まで、ナショナルレベルの大会や、国内ではインターハイから地区大会まで大会ドクターとして参加していますが、整形外科医としての知識は現場で大変役に立ちます。また、空手道競技は2020年東京オリンピック・パラリンピックで正式種目となることが決定し、今後ますますドクターとしての活躍の場は増えていくと思われます。私自身としましては整形外科医としての道とともに空手道競技の発展に今後も寄与していきたいと考えております。
 興味がある方がいらっしゃれば是非とも一緒に活動しましょう。千葉大学整形外科では様々なスポーツ現場で活躍されている先生方がたくさんいらっしゃいます。空手道競技にご興味がある方がいらっしゃれば是非ご一報ください!

図1
インターハイ
図2
世界大会
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