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名誉教授の独り言(183) タレント

更新日 平成30年3月9日

 平昌オリンピックも終わりオリンピック報道も一段落しました。考えてみますと昨年11月、12月は横綱日馬富士の貴ノ岩殴打事件で持ち切りでした。その余波で私にワイドショ-などの出演オファーが沢山来ました。「どうして私なの?」と思いましたが私はTVの人達にとっては格好のターゲットだったのかも知れません。元(?)整形外科医で怪我の事は一応どんな質問でも答えられますし、前横綱審議委員会委員長として相撲界の裏話を何か知っていると思われていたようです。更に昨年1月場所で稀勢の里を横綱にして横審任期10年を終了し、その後は日本相撲協会には何の肩書もなくマスコミの人は何をしゃべっても良いと思っていたようです。12月初めの週末にはTV局からひっきりなしに電話がかかってきました。怖くなって家内を助手席に乗せて房総半島1週ドライブに出かけ夜帰ったら留守電が20本ぐらい入っていました。結局、TVの出演依頼の2/3は断ったのですが「先生のお弟子さんからの紹介ですが・・・」とか「先生の親友の甥ですが・・・」とか「父親が整形外科医で・・・」とか何とかで10回ぐらいTVに出演させられてしまいました。その結果として判った事は 

  1. テレビ屋さんは基本的には「TVに出してやる」と思っている。

  2. オファーを受けた人はタレントであれ、学者であれ、ほとんど断らない。私もオファーを頂いた最初の頃は何となく嬉しくなりホイホイとお受けしてしまいました。

  3. 従ってギャラは考えられないぐらい安い。

などなどです。

 藤田憲子さんと一緒にワイドショーに出た時には藤田さんは貴乃花親方が如何に正しいかを両目じりを引き上げ、首を筋張らせて話していましたが、大変怖い感じがし、私はただ藤田さんの顔を見つめるだけでした。最後にMCの橋本大二郎さんから「守屋さん、この後はどいうすればよいでしょう?」と聞かれたので「貴乃花親方がもう少しマイルドに対応してくれれば・・・」と発言したら、藤田さんがサッと私の方に向き直り、同時に優しい母親の顔になり、笑顔で「貴乃花はそれが出来ないんです-」と言ったのが大変印象的でした。

 12月下旬からTV局からの電話は一切なくなりました。幸いにしてそれまで出演した番組で私が話した内容についてのマスコミからのパッシングが無かったので、この辺が引き際かと思い、今後は基本的にはTVのワイドショーなどには出演しないと決めました。同時にタレントのようにあちこちの講演依頼をこなしていましたが、引き受けた時は多少ハイテンションになるものの、ストレスを受けながら苦労して準備する割には、その報酬は大変安い事がほとんどで、「労多くして得るもの少なし」なので、今までに引き受けてしまったものはやりますが、今後は引き受けないと決めました。これで精神的には大変楽になりました。

 私がTVや講演会で話をしても、しなくても、大相撲はなるようにしかならないでしょう。稀勢の里は6場所連続休場のようですし、白鵬も鶴竜も途中休場かもしれないようです。横綱になったような力士はその地位に執着してはならない、と思います。散り際は潔くです。