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名誉教授の独り言(185) オランダ倶楽部

更新日 平成30年5月4日

 横綱審議委員経験者の何人かでオランダ倶楽部という名前で時々食事会を行い楽しんでいます。Founding memberは内館牧子女史、澤村田の助丈、山田洋次監督、私の4名でしたが途中に元横審委員で弁護士の松家先生や現委員の宮田文化庁長官が出席したこともありましたが、最近は、澤村丈のお具合が悪いようで、3名になってしまいました。今後はどうなるか判りません。横審OB、OGのお楽しみ会がオランダ倶楽部というのは「どうして?」と思われる方も多いように思いますが、それには訳があります。第1回のFounding member4名でのお楽しみ会の終わり頃に、この会の名前をどうするかという議論になり、その時に私が「この会のmemberはどなたも一人で全額をお会計することが出来るとは思いますが、この会を永く続かせるために毎回割り勘払いにするのが良いと思います。割り勘を英語でDutch accountという様なのでオランダ倶楽部という名前はどうでしょうか?」と提案し、それが受け入れられました。それからもう10年以上続いている会です。
 第1回の時に山田監督から突然「私は整形外科医を恨んでいます」と言われてしまいました。何のことか判らず、「何があったんですか?」と聞いてしまいました。奥様が1年ぐらい前に亡くなられたことは存じ上げていたのでいたのですが、「家内が亡くなる数ヶ月前に主治医から、どんな治療法でも良いのでご自分のご希望の治療をお受けになって下さい、と言われました」との事で「これって死の宣告でしょう。医者と言えどもそんなことを言って良いのか」とのお怒りでした。お話をよく聞きましたら、元のご病気が骨に転移し大変お苦しみになって7年ぐらい頑張られたとの事でした。「それは奥様も主治医も頑張ったことと思います。私は整形外科医ですので病気が骨に転移した時は診察します。でも多くは余命2年前後です。奥様も主治医も頑張られたと思います。お許しを頂けますと有り難いです。」と申し上げました。山田監督から「今日は来て良かった」と言って頂きました。
 その後も年に1~2回オランダ倶楽部は続いています。何故か毎回、相撲談義を中心に楽しく2時間ぐらいがアッという間に過ぎてしまいます。でも私は最近、東京で夜8時過ぎまで過ごすのは体力的に限界に近いです。一昨日も日本相撲協会維持員会懇親会で東京に行ってきましたが、会が夜8時過ぎまで続き、自宅に帰った時には夜10時ごろでした。八角理事長、尾車理事など幹部理事や横綱、大関、関脇、小結まで総出席で楽しく、ご馳走も沢山あり、少し食べ過ぎてしまいましたが、家に辿り着いた時はクタクタでした。
 最近の相撲界では楽しい話は乏しく、大変残念に思っています。横綱稀勢の里は徐々に稽古をしているようですが主に部屋の力士との稽古であり、TVで見る限り体の締まりが悪く、今日の五月場所横綱審議委員会の稽古総見でも3勝5敗だったようで、稀勢の里を横綱に推挙した張本人として、この先どうなるのか責任を感じ大変心配しています。一日も早く相撲ファンが明るい笑顔で相撲の話が出来る日が来るのを願っています。