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名誉教授の独り言(202) 令和元年大相撲夏場所

更新日 令和1年5月31日

「人生100年時代」を1回お休みさせて頂き、令和元年夏場所の事について書きます。色々とありました。

 

  1.  「朝乃山」の優勝です。朝乃山ってそんなに強い力士だった?「今場所、朝乃山は急成長しました」という、という様な解説者のコメントを耳にしましたが、ああ勝ち越しそうなんだな、としか受け取れませんでした。途中、佐田の海戦では物言いがついて、もしかして朝乃山の左足先が土俵の外に出ていて負けていたんじゃないの,と思う一番で朝乃山は勝ちという判定を頂きました。更に栃の心の右足踵は土俵の外には出ていたものの土俵外の土には着いていなかったのではないの、という感じで、この1番は6分を超える長い協議の末に朝乃山の勝と判定され、朝乃山は今場所ついていたようにも思いました。
  2.  審判長の阿武松親方の度重なる間違った説明には驚きました。物言いの後の協議の説明についてどうしてあんなに間違えてしまうのでしょうか。物言い協議の後どっちが勝ったのか判らないような説明であり、阿武松審判長の斜め後ろの自席から「どっちが勝ったんだ!」と怒鳴ったら、改めて言い直していました。その他にも「西力士の勝ち」なのに「東力士の勝ち」と言ってしまったこともありました。審判長はマイクを持たされると異常にあがってしまうのでしょうか。場所後の横審で矢野委員長が色々と苦言を呈していましたが、職務不適格だと思わざるを得ません。
  3.  千秋楽には呼び出し「次郎」が妙義龍と呼ぶべきところを「高安」と呼んでしまいました。お客さんから「高安だろう!」との声がありましたが、時すでに遅く行司さんが対戦相手の逸ノ城の名前を呼んでしまっており土俵の隅で小さくなって蹲踞の姿勢で控えていました。次郎は音痴ですが土俵つくりは上手いと評判で我慢していますが、これって何とかならないものでしょうか。
  4.  千秋楽はトランプ大統領騒動です。いつもなら午後2時半か3時ごろに国技館に着くように行くのですが、厳重警戒だと聞いていたので1時半ごろに行ったのですが「チケットを持った人は列に並んで下さい」とのお達しで国技館の改札のところから江戸博の入り口で折り返し、さらに50メーターぐらいの列の最後尾に付きました。当日は天気も良く暑い中約1時間は並んでいたのではないかと思います。私が入場した時に列は国技館入り口で更に折り返し両国駅まで続いていたそうです。入り口はいつものように2か所だけで行列を待たせていました。もう少し入口を道路側に出せば4か所ぐらいに出来て、また行列も早く整理出来たのにと思いました。相撲協会は管理・運営能力が著しく欠如しています。
     大統領夫妻と安倍首相夫妻は5時ごろに入場しました。正面最前列の升席が取り外され、緋毛氈の上に特設されたソファーに座りました。場内は騒然とした雰囲気でしばし相撲はそっちのけでした。取り組みが終わってもトランプさんはどっちが勝ったのか、何が起こったのか判らなかったみたいで遂に拍手は一回も見られませんでした。トランプ杯を朝乃山に渡す時だけは上機嫌でした。初めは靴を脱ぎたくないとごねていたようですが、結局、靴のようなスリッパを履いて土俵に上がりました。

 

 今場所私は11日間お勤めをしました。全体を通して相撲協会の管理・運営能力の不充分さ、教育の不徹底さが目につきました。トランプさんの我儘はこの程度なら、差し当たって北朝鮮の恐怖から解放されているので仕方ないかなと思っています。
 結果として私は今場所の過労で風邪を引き場所後3日ぐらい寝込んでしまいました。

Newsweek 2019/06/11

トランプ大統領は何が行われているのか判っていないようでした。安倍首相はつまらなそうでした。左下の私だけが楽しそうに笑っていました。
 Newsweek誌より引用 ( Newsweek 2019/06/11 )