更新日:2010/09/15(Wed)

Spine Traning Lab Beginner Course


この度、Johnson and JohnsonのLabo(福島・郡山)にて豚の脊椎手術の実習に飯島先生・榎本先生・広沢先生・輪湖先生が参加されました。


研修に参加して


 今回の脊椎手術実習は、私達にとって大変貴重な体験になりました。
 整形外科医として経験が浅い医師には、脊椎の手術を執刀する機会は実際ほとんどありません。これは当然な話で、脊椎や脊髄はわずかな手技の失敗でも致命的な合併症を作ってしまう可能性があり、繊細で難しい手技を必要とするからです。そのため、一般的には、術者としてある程度経験を積んでいる医師になって初めて脊椎の手術を経験することができます。このことからも、整形外科医として経験が浅い私達にとって、豚の献体で脊椎の手術が体験できたことは、大変勉強になる貴重な機会となりました。
 今回の実習に際して、スタッフの皆様方にご丁寧に指導いただきました。まず、あらかじめ日を設けていただき、豚の解剖や手術の器具の扱い方をご指導いただきました。そして、実習当日にも丁寧に対応していただき、手術の実習も集中して行うことができました。
 そして何よりも、経験の浅い私達のために、献体となっていただいた豚二頭には最大の感謝の意を表します。今回、生体で手術実習ができたことで、人間に対しての手術に限りなく近い体験をさせていただきました。百聞は一見に如かずという言葉にあるとおり、今回の体験は通常の勉強では決して得られない、非常に貴重なものとなりました。
 最後に、今回の実習に関わっていただいたスタッフの皆様方、豚二頭のためにも、良き医師となれるように必死に努力し、一人でも多くの患者様に貢献できるよう、頑張っていきたいと思います。貴重な体験を誠にありがとうございました。

千葉大学整形外科
飯島靖
 福島にあるジョンソン・エンド・ジョンソンのLaboで、豚の脊椎手術を体験させていただきました。我々は前日に福島入りし、気合十分で実習に臨みました。
 今回は、豚1頭につき講師1名、freshman2名という何とも贅沢な状況でやらせていただくことができました。私は、広沢とペアを組み、井上先生に御指導いただきました。
 午前中は、後方アプローチで展開、除圧を行いました。普段、脊椎手術で先生方がごく普通に使っているノミやエアトームの扱いが非常に難しく、特にノミを使っているときは、手元が狂って硬膜を傷つけやしないかと冷や汗をかきっぱなしでした。
 午後はpedicle screw刺入、硬膜縫合を行いました。豚のpedicle screw刺入の感触は、人間の感触と似ているとのことだったので、人間に使うものと同じ機械を使わせていただきscrew刺入の感触を経験することができました。また、硬膜縫合ではルーペを装着し万全の装備で挑んだのですが、やはり7-0の糸を摂子で捉えるのが非常に難しく、何度も掴み損ねながらやっとの思いで縫合することができました。充実した時間はあっという間に過ぎてしまうもので、硬膜縫合が終わった頃には、いつの間にか終了時刻間近となっており、急いで閉創し、最後に豚に黙祷を捧げて実習を終了しました。
 今回、人間の脊椎手術で実際に使用されている機械を用いて実習できたことは、非常に貴重な経験になりました。1日を通して非常に盛り沢山の内容で、当初想像していたよりもはるかに充実した楽しい実習であり、非常に勉強になりました。
 このような貴重な機会を作ってくださいました大鳥先生、ジョンソン・エンド・ジョンソンのスタッフのみなさんに深く感謝申し上げます。また、お忙しい中、前日の夜から実習に同行してくださった大河先生、井上先生に深く感謝申し上げます。

千葉大学整形外科
榎本隆宏
 この度、Johnson and JohnsonのLabo施設にて豚脊椎opeの実習(福島・郡山)に行ってまいりました。
 一言でまとめられるものではありませんが、とにかく感動の実習でした。
 実習の時間は1秒1秒がすごくすごく貴重で、本当にあっという間に終わってしまった印象が強いです。
 実習内容としては、
 午前
 ・LOVE法
 ・laminoplasty
 午後
 ・後側方展開
 ・PS挿入(2椎間)
 ・後方除圧
 ・硬膜naht
 ・閉創
 といった本当に盛りだくさんの内容でした。しかも使用させていただいた機材すべてが実際の臨床現場とまったく同じものという本当に恵まれた環境でした。恵まれた環境といえば・・・豚opeと初めお聞きしたとき、学生時代の実習で豚を麻酔するところから始まり・・・という記憶が頭をよぎり、Laboに行くまではその気持ちの整理をしていったところだったのですが、部屋に入るや獣医の先生がすでに麻酔をかけてくださっており、はいどうぞといわんばかりにセッティングが完璧になされていました。
 何から何まで完璧にセッティングしてくださった、Johnson and Johnsonの関係者の皆様には本当に頭が上がりません。
 今回の実習を通して、自分の目で手で肌で脊椎手術を経験させていただき、如何に整形外科の手術というものが繊細であるか、(他の科の先生がおっしゃる?)整形外科は大工なんかではないと声を大にして言いたくなりました。
 このような貴重な実習の場を提供してくださった高橋教授、大鳥先生、そして休日返上で、僕らを公私ともども指導してくださった大河先生、井上玄先生(郷土料理ごちそうさまでした!)、この実習の手配をしてくださったJohnson and Jonsonの方々、獣医の先生方にはこの場をお借りして、心から感謝の意を述べたいと思います。
 本当に本当にありがとうございました!

 そして最後になりますが、僕らの実習に尊い命を捧げてくれた豚に感謝します。
 この実習での経験を必ず活かして、自分も先輩方のような立派な整形外科医になります!
 頑張ります!

2010.7.31
千葉大学大学院医学研究院整形外科学 広沢直也
 去る7月31日、福島県郡山市にあるジョンソンアンドジョンソンさんの研究施設で実習動物解剖に私も含めた今年入局したばかりのフレッシュマン4人と大河昭彦先生(S62)、井上玄先生(H11) と共に参加して参りました。

 実験動物はブタで、当日現場に到着し、簡単な講習を受けた後に手術室に向かうとすでに麻酔がかけられたブタが待機していました。ブタは40Kgほどの子ブタで、椎体が少し小さめであったり、椎弓間が狭いといった違いはありましたが、脊髄周辺の解剖はほとんど人間と同じであり、骨の硬さやスクリュー挿入の感触も変わらないとのことでした。

 実際にブタにメスを入れると、人間と同じように出血し、少しとまどいましたが大河先生、井上先生の指導の下、脊椎を展開していき、椎弓形成、椎弓切除、ぺディクルスクリュー挿入、最後にはルーペを使用して、硬膜縫合までやらせていただきました。
 まだ手術経験のほとんどない私たちフレッシュマンにとっては全ての手技が新鮮で勉強になりました。
 朝から夕方までの実習でしたが、あっという間に時間は過ぎていき実習は終了しました。1日だけの実習ではありましたが、貴重な経験であり、今後の診療にも大いに生きてくるのではないかと感じました。

 最後になりますが、同行してくださった大河先生、井上先生、ジョンソンアンドジョンソンのスタッフの皆さん、私たちのために犠牲になっていただいた豚2頭、さらにはこのような大変貴重な機会を与えてくださった高橋和久教授、大鳥先生に心から御礼申し上げます。 

輪湖 靖(平成20年卒)



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手術前講習
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手術中
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集合写真