Seminar/Column

セミナー/コラム

筑波・千葉 Cadaver Workshop 2018

Advanced CAL course

更新日 2018.8.9

平成30年7月29日 開催

千葉大学整形外科学 H18年卒
牧 聡

 

 

7月29日にClinical Anatomy Lab(CAL)にて筑波大脊椎グループと、千葉大頚椎グループが合同で筑波・千葉Cadaver Workshop 2018を開催いたしました。関東に接近した台風12号の影響で7月28日に行うはずであったセミナーと懇親会は残念ながら中止になってしまいましたが、翌日には天候に恵まれて無事workshopを行うことができました。

 

筑波・千葉両大学の若手脊椎外科医(大学院生)のための脊椎の解剖知識と手術手技の習得と、相互交流を目的とした会で、今回で4回目を迎えました。今年は趣向を少し変えて脊椎志望を考えている後期研修医にも対象を広げて会を開催いたしました。研修の内容は脊椎後方除圧固定などの基本手術手技から胸腰移行部のアプローチのように執刀機会が少なく解剖の理解がしづらい手技まで幅広く行い、参加された先生の経験に応じて解剖と手術手技の確認となったと思います。本会が若手脊椎外科医の手術手技のブラッシュアップと後期研修の先生が脊椎外科を志すきっかけになれば幸いです。
 
最後になりますが、本実習に際して多大なるご尽力を頂いた鈴木崇根先生を始めとする環境生命医学スタッフの方々、およびCALの趣旨に同意・賛同頂きました白菊会の方々に心より御礼申し上げます。

参加者の声

千葉県こども病院 平成23年卒
弓手惇史

2018年7月29日に行われました第4回 筑波千葉 Cadaver Workshop(spine)に参加させていただきました。まず鈴木崇根先生の講義を聞きました。CALのWorkshopには何度か参加させて頂いておりますが、改めてご遺体への敬意の念と責任感を感じました。解剖では3グループに分かれ、各々の習得したいアプローチ方法を、教官のご指導の下一人ずつ行いました。普段脊椎の手術に触れる機会も少ない私にとって、胸腰椎移行部前方アプローチや、上中位胸椎前方アプローチなどは初めて見る手技でありましたが、実際に注意する点や解剖構造を直接見ながら手術の流れに沿って行うことで、座学では得られない知識を学ばせて頂きました。私は普段助手として入る事が多いですが、執刀医の立場としての展開の仕方や道具の使い方など一からご指導いただき、大変勉強になりました。

Workshopには筑波大学と千葉大学から、脊椎斑だけでなく、専門を決める前の若手医師も参加しておりました。自身の刺激にもなり、また仲間がたくさんいるという心強さを感じることができました。機会があればぜひまた参加させて頂きたく思います。

最後に鈴木崇根先生、古矢丈雄先生、牧聡先生をはじめとした千葉大学脊椎班の先生並びに指導医の先生、そして何よりも御献体頂きました白菊会の皆様に心より御礼申し上げます。誠にありがとうございました。

茨城西南医療センター病院 
河野 衛

第4回 筑波・千葉 Cadaver Workshop が2018年7月29日に千葉大学医学部で開催され、脊椎グループの有志で参加しました。千葉大学整形外科頚椎グループの先生と共に、実践さながらの環境で手術手技・アプローチの勉強をさせて頂くことができました。

私が入った班ではまず午前に、胸腰椎の前方アプローチの実践から始まり、展開における胸膜腹膜損傷のピットフォールや後縦靭帯骨化病変への前方除圧を意識した展開を学びました。午後からは、山崎教授による2通りの頚椎前方アプローチのご指導を頂いた後は、上位頚椎後方除圧固定の手技を学びました。筑波・千葉の大学間の隔てなく若手への指導や、お互いに手術手技の議論を行ったりするなどの非常に濃密な時間を過ごし、予定されていた6時間があっという間に終わってしまいました。

国内でこのような医師向けのカダバーセミナーを受ける機会はかなり少なく、今回で4回目となったこの会も、クリニカルアナトミーラボを運営され、整形外科と解剖学講座との架け橋となって下さった鈴木崇根先生や、台風11号接近による悪天候の中、準備して下さった古矢丈雄先生をはじめとした千葉大学頚椎班の先生のご厚意に依るところが大きく、心よりお礼申し上げます。

最後になりましたが、ご献体を頂いた白菊会の皆様への感謝の念を忘れず、この経験を患者さんへ還元できるものへ繋げるべく、今後の日常診療・手術へフィードバックしていきたいと思います。

筑波大学大学院2年 
俣木 健太朗

平成30年7月29日に行われた第4回筑波・千葉Cadaver Workshopに参加させて頂きました。今回で4回目となるWorkshopですが、私は初めての参加でした。筑波大学からは山崎教授を始め、総勢15名の参加となりました。
今回は前日7月28日に準備、そして講義の予定がありましたが、あいにく台風が関東に接近したため、残念ながら7月28日のスケジュールは中止となりました。

7月29日は8時から千葉大学大学院医学研究院本館に集合し、千葉大学の歴史ある学内に感銘を受けながら、地下1階のCAL(Clinical Anatomy Lab)に入りました。
初めにCAL管理者の鈴木崇根先生から現在の解剖に関する法令、ガイドラインの現状および問題点についての説明がありました。
我々の解剖教育は決して当たり前ではなく、様々な法令を遵守し、問題をクリアして初めて可能となること、そして何よりも献体頂いた方々と御遺族の崇高な御遺志のもとにあることを再認識しました。

その後、3つのグループに分かれ、実習が開始いたしました。
私は午前中に胸腰椎移行部前方アプローチを執刀させて頂きました。これまで、胸腰椎移行部前方手術の経験がない私にとって、すべてが新鮮で教科書等の座学では到底わかり得ない発見、知見がありました。あっという間に時間が過ぎ、限られた時間内ですべてが消化できたわけでは決してありませんでしたが、内容の濃い時間を過ごすことができました。
昼食を挟み、午後は胸椎腰椎の後方除圧固定の助手をさせてもらいました。
千葉大学の先生方からの御指導も頂き、手技を拝見し、大変勉強になりました。他大学の先生との交流で、これまでの自分の考え方の再確認、またupdateすることができました。
最後に御遺体を閉創し、実習室内の清掃を行い、黙祷を捧げ、実習は終了となりました。

今回このような貴重な機会を与えて頂きました、CALの鈴木崇根先生、古屋丈雄先生、牧聡先生を始め、千葉大学整形外科の先生には前日の準備から当日のマネージメントまで大変お世話になりました。この場をお借りして厚く感謝申し上げます。
また、献体頂いた『白菊会』の方々、御遺族の方々に深く感謝するとともに、故人のご冥福を心からお祈り申し上げます。
今回のCadaver Workshopでの経験および得た知識、技能を今後の臨床に生かし、一人でも多くの患者の医療に貢献できるよう、今後も精進する所存であります。ありがとうございました。