Seminar/Column

セミナー/コラム

千葉手・肘の外科研究会 Cadaver Workshop 2018

Advanced CAL course

更新日 2019.4.5

平成30年11月3日 開催

千葉大学整形外科 助教
松浦 佑介

平成30113()4日(日)と2日間にわたり千葉大学大学院医学研究院Clinical Anatomy Lab(CAL)にて、千葉大学整形外科学と千葉手・肘の外科研究会共催による「千葉手・肘の外科研究会Cadaver Workshop2018」が開催されました。14施設の大学病院・市中病院から総勢18名が参加しました。

千葉手・肘の外科研究会は、千葉県内で勤務する手外科医の教育研修・相互交流の場として症例検討会や特別講演会、そして献体を用いて手術手技の教育を行うCadaver Workshopを実施しています。今回はさらに千葉県外の先生も数多く参加され、学閥を超えて集まる参加者により、毎回熱気に満ち溢れたWorkshopとなりました。今年のテーマは、関節鏡とエコーを用いた肉眼解剖としました。普段見慣れたエコーの像が実際の解剖ではどのように見えるのか、じっくりと理解を深めることができたと思います。この経験が日常診療に今すぐにでも役立ち、手術の安全と患者さんの安心に寄与するものと確信しております。

CALの理念に御理解頂き献体して頂きました千葉白菊会の方々にこの場をお借りして参加者一同心より御礼申し上げます。

 

 

参加者の声

千葉市立青葉病院 
脇田 浩正

平成30113日、4日に千葉大学Clinical Anatomy Lab(CAL)で開催されました千葉手・肘の外科Cadaver Workshop 2018に参加させていただきました。

講師の田中利和先生、國吉一樹先生、徳永進先生のご指導のもと、肘関節鏡、手関節鏡、手肘の解剖について学ぶことができました。今回は高性能エコーを導入していただき、Sonoanatomyと実際の解剖との比較を行うことができました。デモンストレーションでは細かな手技を大きなモニターで確認でき、関節鏡、エコー画像も鮮明に見ることができました。その後、実際にご遺体に向かい自分で手技を行い、指導医の先生方から適切なアドバイスのもと手技技術の向上、解剖理解を深めることができました。関節鏡に関しては私は実施経験がありませんでした。しかし、初歩レベルから教えていただき、自信を高めることができました。手技書や、教科書で得られる知識よりもご遺体から得られる経験の方が大変貴重であり有難いことです。今後の臨床に活用し、患者さんのために還元していくことを誓います。

医学教育発展のため、ご献体いただきました白菊会会員の皆様およびご遺族の方々に心より感謝申し上げます。

また、このCadaver Workshopを開催、準備していだきましたCALの鈴木崇根先生、千葉大学手の外科グループの先生、講師の皆様にこの場をお借りしてお礼申し上げます。