CLAP basic seminarを開催致しました

更新日 2020.7.26

平成20年卒 外傷グループ
姫野大輔

令和2年7月18日、Zoomを使用してCLAP basic seminarを開催し、自分も世話人として参加させて頂きました。お陰様で102名ものご参加を頂くことができ、千葉から最も多くの先生方にご参加頂くことができました。これもひとえに同門の先生方のCLAPへのご理解・ご協力の賜物でございます。深く御礼申し上げます。

CLAPとは“continuous local antibiotic perfusion”という骨軟部組織感染の治療方法であり、骨髄針やドレーンチューブを感染局所に留置をして、抗菌薬(ゲンタシン)を注入し陰圧を利用し感染部位を潅流した後回収するという手法です。従来の抗菌薬含有セメントやバンコマイシンパウダーとは異なり、一定の抗菌薬局所濃度を維持できること、抗菌薬を回収することで全身合併症が起こしづらいこと、血腫や滲出液を排出し死腔を生じさせないこと、異物を残さないこと等が利点となります。自分が大学院時代から研究を始めさせていただき教室例会でも複数発表させて頂いていたものです。

圓尾明弘先生(製鉄記念広畑病院、兵庫県)を代表世話人として、髙原俊介先生(加古川医療センター、兵庫県)、善家雄吉先生(産業医大、福岡県)を世話人としてCLAP研究会を発足しました。僭越ながら自分も世話人を務めさせていただいております。

今回は『basic seminar』として、CLAPを誤解なく適切に用いて頂き導入いただけるような構成といたしました。CLAPを用いる際には、これまで積み重ねられた知見・基本原則を十分にご理解頂いた上での適切にご使用頂けますようお願い申し上げます。CLAP導入をご検討される際や、感染症例についてお困りな際にはぜひお気軽にご相談ください。症例相談から機材の準備、CLAP導入方法まで丁寧にお伝えさせて頂きます。もちろん可能でしたら手術のお手伝いもさせて頂けましたら大変嬉しく存じます

なお11月8日にCLAPに関するセミナーを予定しております。また詳細が決まり次第インフォメーションさせて頂きます。

今後とも末永くよろしくお願い申し上げます。