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名誉教授の独り言(220)令和2年11月場所

更新日 令和2年11月24日

令和2年11月場所は福岡ではなく両国で開催されました。地方場所となると力士を含め総勢1000人ぐらいの移動があるようで新型コロナを東京から持ち込まないようにするためこのようなことになったようです。

 

場所が始まる前から白鵬、鶴竜の2横綱の休場が発表されましたが,それはしょっちゅうなのであまり寂しく感じませんでした。ただ、期待の大関朝ノ山が4日目からもう一人期待の大関正代が6日目から休場となってしまい、その他にも何人か休場力士がいて、非常に寂しく、全く面白くない場所となってしまいました。病気や怪我で休むのは仕方が無いことですが、ただこのように横綱、大関などが多数休場してしまうのは稽古不足が根底にあるように思います。そのような中、小結に戻った照ノ富士と幕尻の志摩ノ海が頑張ったのはせめてもの救いでした。志摩ノ海はあまりに勝ち進んだので13日目に出場力士の1番上の貴景勝に当てられ、14日目は照ノ富士に当てられ見事に粉砕されてしまいました。相撲には番付けがあり、番付けは日本相撲協会がそれなりの責任の重さを持っているので、ただ勝っているからということで番付けの1番下の力士を1番上の力士に当てるのは可哀そうに思いました。

 

日本相撲協会は何としても貴景勝に優勝させたい、そして来年1月場所を貴景勝の綱取場所として人気を取ろうと考えているのかと邪推してしまいます。千秋楽に本割で照ノ富士が貴景勝を破り、優勝決定戦で貴景勝が照ノ富士を破った2番は今場所の面白くないと思っていた鬱憤を晴らす取り組みでした。

 

場所後の横審では世論に押された形で2人の横綱に対して「来場所は覚悟を決めて出場するように」との注意が下されたようです。どうなりますか。現在の横審は委員が8名です。私が委員の頃は定員が15名で常時12名ぐらい委員がいました、委員会にはほぼ全員が出席していましたが、最近は出席率が悪く、今回も8名中6名だけが出席だそうです。日本相撲協会としてしっかりした諮問機関を作りたいのなら委員を定員に近くまで増やし多くの意見を募るべきです。委員の指名は理事長の選任事項になっているので理事長には是非とも頑張ってほしいと思っています。

 

ところで、今場所向う正面の東寄りの前の方の席に姿勢の良い美女が毎日来ておられました。終始しゃきっとした素晴らしい姿勢で観戦されておられ、余りにも目立ったので、どうゆう素性の方か気になりました。どなたかお知り合いでしたら教えて下さい。

 

もう一つ気になったのは元稀勢の里の解説でした。皆様はどうでしたか。