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第12回日本運動器疼痛学会参加記

更新日 2019.12.3

千葉大学医学部附属病院 公認心理師
清水 啓介

2019年11月30日~12月2日まで六本木木ヒルズ 森タワー49階(六本木アカデミーヒルズ)にて開催されました第12回日本運動器疼痛学会に参加させていただきましたのでご報告させていただきます。

今回の学会テーマは「ロコモと痛み」ということで、特に盛り上がっていたトピックは「痛みに対する多職種協働アプローチの必要性」についてでした。どのセッションでも活発な討議が行われ、千葉大学からも座長、ランチョン、一般口演、ポスター発表と多くの演題が出ており、疼痛分野の最先端をいく千葉大学の勢いを肌で感じました。

また、僭越ながら私自身も発表の場を頂戴し一般口演で心理療法に関して発表をさせていただきましたが、私個人としては私のような心理の分野に関する研究を鈴木雅博先生がポスターにて堂々と発表されましたことに深い感銘を受けました。「心理学的な研究は心理職がする」といった常識を覆し敢えて整形外科医が発表をしたことで、他科連携だけにとらわれない千葉大学整形外科学のチーム医療「心・技・体」の密な関係性を世に発信できたのではないかと感じました。今年から千葉大学にも痛みセンターが開設されましたが、今後疼痛に対するチーム医療の密な連携は益々重要視され、その先頭を我々が走っていることを確信しました。

最後となりますが、このような機会を与えて頂いた脊椎グループの諸先生方に心より感謝を申し上げます。