Seminar/Column

セミナー/コラム

第4回中日友好脊椎外科研究会に参加して

更新日 2019.12.28

平成13年卒
古矢 丈雄

 国際頚椎機構日本支部のプロジェクトの1つに中国との交流があります。この度、東京歯科大学客員教授・白石脊椎クリニック白石建先生が会長をお務めになり、第4回中日友好脊椎外科研究会が2019年12月14日都内にて開催され、参加して参りましたので報告いたします。

 

 会場は100名規模の比較的コンパクトな会場でしたが、多くの中国からの参加者があり、大変活気のある研究会でした。もちろんタイムスケジュールはあるのですが、発表、質疑ともに熱が入るとみな時間を忘れ、議論が延々と続いておりました。当日は座長1セッションと発表を1演題担当させていただきました。座長の際はうれしい悲鳴というかなんというか、議論は案の定盛り上がり、時間は完全にオーバー、セッションマネージメントの難しさを経験しました (重鎮の先生方が次々とマイクリレーでお話しされる状況ですので、途中で私のような若輩者がまとめ上げて切ることは不可能でした)。

 

 中国は人口も多く、また脊椎脊髄疾患で手術が必要な患者さんを専門病院に集める体制が出来ておりますので、多くの中国の先生方は大変手術経験が豊富です。症例報告もありましたが、まるで風土病かと思うようなみたことのないような疾患がいくつも発表され大変勉強になりました。

 

 当日は千葉大学の教室例会初日、同門会忘年会もございましたので中座させていただきました。残念ながら懇親会には出席できませんでしたが、研究会に参加の機会をいただきましたことは大変光栄で貴重な経験でした。引き続きこのような機会を通じて積極的にアジア諸国の先生方との良好な関係を築いていければと思います。

 

 最後になりましたが、例会がある中、本会への出席を許可いただきました大鳥精司教授、座長や発表の機会を与えていただきました学会長の白石建先生、東京医科大学市川総合病院整形外科青山龍馬先生に深謝いたします。また、例会初日に発表がありました脊椎脊髄班大学院生、研修医先生におかれましては、皆様の大一番にも関わらず発表を聴講できなかったことをこの場を借りてお詫び致します。