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40th SICOT Orthopaedic World Congress参加記

更新日 2020.1.5

平成24年卒
渡邉翔太郎

 2019年12月4日から7日にかけて、オマーンのマスカットにて開催されました40th SICOT Orthopaedic World Congressに参加させて頂きましたのでご報告致します。

 

 本学会は整形外科学を幅広く網羅した1929年に設立された国際学会であります。本大学スポーツグループからは、赤木龍一郎先生、細川博昭先生、筆者渡邉の3名で参加致しました。

 

 学会会場では、世界各国から集まった人々の発表で盛り上がり活発な質疑応答が行われておりました。普段の国内学会も非常に高いレベルを実感しておりますが、それとはまた違った方面からのアプローチや、国際的な流を感じ、非常に勉強になりました。英語発表というハードルが私には高く感じることが多かったのですが、国内という垣根を超えて発表していく必要があることを改めて強く実感いたしました。今回は無事発表を終えることができたことで安心しましたが、発表することを目標でなく、赤木先生の今回の発表のように本当に意味のある研究をしてその成果を伝える発表ができるように今後精進していきたいと感じました。大変刺激を受けた学会となりました。

 

 今回の会場となったオマーンについてですが、国土は日本の85%、人口は467万人で、非常に治安の安定した国です。実際に到着してみると、広大な土地で、基本的に街は綺麗、そして人が親切で、季節的にも冬で、気温が20度前後と非常に過ごしやすい環境でした。

 

 空いた時間で行った砂漠・湖ツアーで広大な砂漠上をトヨタランドクルーザーが壊れそうなほど爆走してくれるツアーガイド、湖に入って泳ぐ2人に対して小魚からの傷口感染を恐れて入らずにカメラ役に徹する細川カメラマン、そして広大で綺麗な最新設備を整えたモスクと見どころ満載のオマーンでした。初めてイスラム教に触れることもできとても貴重で素晴らしい体験、出会いをすることができました。今後も積極的に世界各国の文化を勉強し、コミュニケーションを大切にしたいと感じました。

 

 最後になりましたが、このような貴重な機会を与えて頂きました大鳥精司教授、佐粧孝久教授、並びに大学での留守番を引き受けご協力してくださったスポーツグループの先生方、研修医の先生方に深く御礼申し上げます。本学会で得た知見を今後の研究につなげて精進して参ります。今後ともご指導ご鞭撻の程何卒よろしくお願い申し上げます。

 

 

発表演題

 

Oral Short Free Paper

 

・Watanabe S. Comparison of UKA and HTO in medial knee OA by Forgotten Joint Score 12. for Short Free Paper presentation

・Akagi R. Arthroscopic surgery versus conservative treatment for avulsion fractures at the tibial attachment of posterior cruciate ligament

 

  • 学会会場にて
  • 小魚たくさんの湖
  • 現地の赤木龍一郎先生