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第36回 日本サッカー協会エリートプログラム女子U-14中国遠征に帯同して

更新日 2018.9.17

平成22年卒 スポーツグループ 
貞升 彩

  中国山東省で行われたCFA International Womens Youth Football Tournament Weifang 2018に日本からエリートプログラム女子U-14の選手が参加しました。その帯同をさせていただきましたのでご報告させていただきます。

  中国サッカー協会(CFA)が主催のトーナメント式U-15国際大会であり、U-15アメリカ代表、チェコ代表、中国代表、日本はU-14の各地域選抜の選手が参加し、他の国とは12つ学年が下の選手で構成されておりました。また、最新のFIFAランクではアメリカは1位の強豪国であり(日本6位、中国13位、チェコ32位)、その上、本大会は45分ハーフの試合でしたが、日本の選手は中学生年代であることから大多数が35分ハーフの試合しか経験したことがなく、大会前からかなり厳しい試合内容が想定されました。

  初戦のアメリカ戦は、フィジカルで上回るアメリカ選手相手に2点先制しますが、その後3点追加され、惜しくも敗れてしまいました。ですが、日本代表らしい最後まであきらめない気持ちを感じ取ることができた素晴らしい試合でした。その後チェコ、中国に快勝し、2位で大会を終えました。

  中学生年代はまだセルフコンディショニングが十分にできる年代ではありませんので、その重要性を伝え、実行してもらうのも帯同ドクターの大切な仕事です。日本を出発する前に、ロシアW杯に帯同されたアスレティックトレーナーさんによる講義もあり、実際A代表の選手がどのようにコンディショニングを行うのか貴重なお話を選手は聴くことができ、それにより一層セルフコンディショニングに興味を持ってもらえたように思います。アイシングやアイスバス、熱中症対策、海外での感染症予防など基本的なことを指導し、繰り返し実行してもらいました。今後日々のトレーニングにも生かしてもらい、いつか成長した選手たちが更なる大舞台で活躍する日が来ることを楽しみに思っております。

 毎回留守の間助けてくださるスポーツグループの先生方、またこのような機会を与えて下さった日本サッカー協会の皆様、森川嗣夫先生に感謝申し上げます。有難うございます。