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名誉教授の独り言(210) 正解

更新日 令和1年12月30日

 術後7週で大学受診しました。主治医の山口先生がインフルエンザとかで休みであり、若い先生が代診で診てくれました。山口先生から装具は今日まで、と言われていたので、今日で装具も松葉杖も終了と自分で若い代診さんに言い、やっとアキレス腱縫合部の保護のための装具がoffになりました。78歳とは言え、もう術後7週なのでアキレス腱縫合部も十分に付いていると思っています。
 今回、大学を受診し直ぐに山口先生からギプスで治療しますか、手術にしますか、と聞かれた時に間髪を入れず「手術して下さい」と答えました。ギプスで治療すると骨折は少しぐらいはズレて癒合し、アキレス腱は少し細い状態で付くか、場合によっては付かないことも在ります。もう78歳ですし組織の再生能力は大変落ちているでしょうから、付かない時はそれで仕方ないですが、出来るだけ良い状態で治ってほしいと思い手術を希望しました。こうして治ってみると手術をお願いしたのは正に正解だったと思っています。
 思い出すのは安美錦関です。一昨年の7月場所でアキレス腱断裂をしたのに直ぐに手術を受け9月場所には出場したのです。初日に砂被りに座っていたら安美錦関が最前列の私の前に落っこちてきました。その姿を見て整形外科医としてはこれでアキレス腱手術部周囲の癒着が取れ、明日から相撲が取れやすくなるのではないかと思いました。案の定、7勝8敗だったように記憶しています。ちなみに私のアキレス腱手術部の周囲はまだ癒着しています。そのうちもっと良くなるだろうと思っています。
 今回足関節内果骨折のscrew固定とアキレス腱断裂縫合術を受け、術後ギプス固定などを受けましたが、辛かったことは拘束されることでした。手術翌日に目が覚めたら左膝以下がギプス固定されていたことでした。それから山口先生に診てもらうまで、どこに行ったらこのギプスをcutして貰えるかばかり考えていました。朝、山口先生に「このギプスをモナカにして下さい(両脇で縦に切ること)」とお願いしたら、すぐにcutしてくれました。年を取るというのは考え方も含め余裕が無くなるのだと改めて考えさせられました。ギプスをモナカにしてもらってもそれほどゆるゆるになる訳でもないのに精神的に辛くならないようでした。
 今回の経験で知った事をもう一つ。人間というのは言われても言われなくてもやれるようになったらやるという事です。骨が付く前には骨折部に体重は掛けないでしょうし、アキレス腱が付く前にはアキレス腱に負荷を掛けることはしないと思いました。今まで色々と患者さんに言ってきましたけど自然の摂理に従う方が良いと思いました。お陰様で、装具を外し、松葉杖なしでもなんとか歩けています。
 明日からスポーツクラブに行きます。
 3月からゴルフに復帰します。